在宅医療の24時間対応とは?夜間・休日も医師につながる安心|守口市・門真市・旭区・鶴見区
「夜中に急に熱が出たら、誰に相談すればよいのだろう」
「連休中に容体が変わったとき、主治医につながるのだろうか」
「自宅で最期まで過ごしたいけれど、家族だけで対応できるか不安」
在宅療養を始める患者さんやご家族にとって、夜間や休日の対応は大きな心配事の一つです。
先日、地域の訪問看護の連絡会に参加した際にも、夜間やお盆などの連休中に主治医へ連絡がつかず、訪問看護師やご家族が対応に苦慮することがある、という声を耳にしました。
これは、特定の医療機関を非難するための話ではありません。在宅医療を必要とする方が増える一方で、地域によっては担い手や受け皿が十分とはいえず、限られた人員で対応を続けている医療機関もあります。一人の医師の努力だけで、24時間365日の体制を継続することが難しいという構造的な課題もあります。
だからこそ、訪問診療を選ぶ際には、「24時間対応と書いてあるか」だけではなく、実際に誰につながり、どのような対応を受けられるのかを確認することが大切です。
在宅医療で24時間対応が重要な理由
体調の変化は診療時間内だけに起こるとは限りません
発熱、呼吸苦、痛み、嘔吐、意識状態の変化、転倒など、在宅療養中の体調変化は夜間や休日にも起こります。
特に、がんの終末期、心不全、呼吸器疾患、神経難病、認知症などを抱える方では、急な症状変化に備えた連絡体制が欠かせません。
そのときに必要なのは、単に電話がつながることだけではありません。患者さんの普段の状態や治療方針を踏まえて、医学的判断ができる医師へ確実につながることが重要です。
「電話がつながること」と「必要な医療につながること」は同じではありません
夜間の連絡を看護師などが最初に受ける体制自体が、直ちに問題というわけではありません。看護師による状態確認が適切な場面もあり、複数の医療機関や訪問看護ステーションが連携して地域の24時間体制を支えることも重要です。
一方で、医学的判断が必要な場面で医師への連絡が滞ると、ご家族や訪問看護師の不安と負担が大きくなります。
在宅医療の24時間対応で大切なのは、必要なときに医師が状況を把握し、電話での助言、薬の調整、訪問看護との連携、臨時往診、救急搬送などの次の対応を判断できることです。
制度上も、在宅療養支援診療所には、24時間の直接連絡を受ける体制や、24時間往診が可能な体制などが求められています。
在宅医療の24時間体制は、地域全体で支える必要があります
24時間365日の対応を継続するには、医師だけでなく、訪問看護師、薬剤師、ケアマネジャー、介護職、病院などとの連携が必要です。
当院も、地域の医療・介護関係者の皆さまと情報を共有し、それぞれの専門性を生かしながら患者さんの生活を支えることを大切にしています。
夜間・休日の急変に備えて自宅でできること
24時間対応の医療機関と契約していても、ご家族が「何を伝えればよいかわからない」という状況になることがあります。普段から次の点を準備しておくと、緊急時の判断がスムーズになります。
緊急連絡先を家族全員で共有する
主治医、訪問看護ステーション、薬局などの連絡先を、電話の近くや冷蔵庫など目につきやすい場所に置いておきましょう。
当院で訪問診療を受けている患者さんには、夜間・休日を含む緊急時の連絡方法をあらかじめお伝えしています。
症状と測定値を記録する
電話をする前に、可能であれば次の情報を確認してください。
- いつから、どのような症状があるか
- 意識状態や会話の様子
- 体温、血圧、脈拍
- 酸素飽和度(測定機器がある場合)
- 食事や水分が取れているか
- 使用した薬と、その後の変化
すべて測定できなくても問題ありません。わかる範囲の情報を医師へ伝えることで、緊急度を判断しやすくなります。
急変時の希望を事前に話し合う
「自宅でできる治療を優先したい」「必要であれば入院したい」「できる限り救急搬送は避けたい」など、患者さんとご家族の希望はそれぞれ異なります。
日頃の訪問診療で、起こり得る変化や治療の選択肢について話し合っておくことが重要です。急変してから初めて考えるのではなく、落ち着いているときに方針を共有しておくことで、夜間の判断もしやすくなります。
訪問診療を始める前に確認したい5つのポイント
医療機関を選ぶ際には、次の点を確認しておくと安心です。
- 夜間・休日の連絡先が明確になっているか
- 電話を誰が受け、必要時にどのように医師へつながるか
- 医師がどのように緊急度を判断するか
- 必要時に臨時往診や訪問看護と連携できるか
- お盆、年末年始、大型連休も対応できるか
たいようさんさん在宅クリニックの24時間365日対応
たいようさんさん在宅クリニックでは、当院の訪問診療を受けている患者さんとご家族からの緊急連絡に、夜間・休日、お盆や年末年始を含め、24時間365日対応しています。
夜間・休日も当番医師が直接対応します
夜間・休日の緊急連絡は、当番医師が直接受けて症状を確認し、医学的な判断を行います。
患者さんの普段の状態や治療方針を踏まえ、電話での助言、薬の使用方法や調整、訪問看護師への指示、臨時往診、救急搬送や入院の調整など、その方に必要な対応へつなげます。
必要に応じて臨時往診を行います
24時間対応とは、すべての電話に対して直ちに往診するという意味ではありません。
医師が症状や緊急度を確認し、電話での助言や経過観察で対応できるのか、訪問看護師による確認が必要か、医師が往診すべきか、救急搬送が必要かを判断します。
患者さんの状態と希望に応じて、必要な医療を必要なタイミングで提供することを重視しています。
日頃から多職種で情報と方針を共有します
24時間体制は、夜間の電話だけで成り立つものではありません。
日頃の訪問診療で患者さんの状態を把握し、予想される症状変化や対応方法について、ご本人・ご家族・訪問看護師・ケアマネジャー・薬剤師などと共有しておくことが重要です。
「どのような症状が出たら連絡するのか」「自宅でどこまで治療するのか」「どのような場合に入院を検討するのか」といった方針を事前に話し合い、夜間の急変時にも落ち着いて対応できるよう準備します。
当たり前のことを、当たり前に続ける
私たちは、24時間対応を特別な宣伝文句ではなく、患者さんが安心して自宅で療養するための基本だと考えています。
必要なときに医師につながること。患者さんの状態を判断し、次の対応を示すこと。必要であれば往診すること。
こうした当たり前のことを、当たり前に、そして継続できる体制として行うことが、在宅医療を担う当院の責任です。
よくあるご質問
Q.電話をすれば、必ずすぐに往診してもらえますか?
まず医師が症状と緊急度を確認します。そのうえで、電話での助言、訪問看護との連携、臨時往診、救急搬送などから必要な対応を判断します。
Q.緊急往診だけをお願いできますか?
緊急時の電話対応と臨時往診は、原則として当院の定期的な訪問診療を受けている患者さんが対象です。緊急往診のみのご依頼には対応していません。
Q.訪問診療を始める前でも、夜間に相談できますか?
24時間の緊急連絡先は、当院で訪問診療を受けている患者さん専用です。新規の訪問診療に関するご相談は、事務受付時間内にお問い合わせください。
24時間対応が患者さんとご家族の安心につながる場面
夜間に発熱や息苦しさが現れた場合
例えば、夜間に発熱や息苦しさが生じた場合、まず医師が電話で意識状態、呼吸状態、体温、血圧、酸素飽和度などを確認します。
そのうえで、朝まで自宅で経過をみられるのか、訪問看護師による確認が必要か、すぐに往診すべきか、救急搬送が必要かを判断します。
がん療養中に痛みや呼吸苦が強くなった場合
がんの療養中に痛みや呼吸苦が強くなった場合には、事前に共有した治療方針に沿って、処方されている薬の使用方法をお伝えしたり、必要に応じて往診したりします。
患者さんとご家族だけで判断を抱え込まず、普段の状態や治療方針を把握している医師へ相談できることが、在宅療養の安心につながります。
守口市・門真市・旭区・鶴見区で訪問診療をご検討の方へ
たいようさんさん在宅クリニックでは、守口市を中心に、門真市、大阪市旭区、大阪市鶴見区などで訪問診療を行っています。
次のようなことでお困りの方は、どうぞご相談ください。
- 退院後の自宅療養に不安がある
- 夜間や休日の急変が心配
- がんや神経難病があっても自宅で過ごしたい
- 通院が難しくなってきた
- 自宅での看取りについて相談したい
- 退院予定の患者さんの訪問診療先を探している
患者さん・ご家族からのご相談だけでなく、ケアマネジャー、訪問看護師、病院の地域連携室など、医療・介護関係者からの新規相談も受け付けています。
お電話でのご相談
06-4250-9233
Webフォームでのご相談
- 患者さん・ご家族:よくある質問・お問い合わせフォーム
- 医療・介護関係者:事業者様用お問い合わせフォーム
訪問診療の導入を迷っている段階でも構いません。現在の病状、生活状況、ご本人・ご家族の希望を伺いながら、訪問診療の対象となるか、どのような準備が必要かをご案内します。
患者さんが住み慣れた場所で、その方らしく過ごせるよう、日中の定期訪問だけでなく、夜間・休日を含む24時間365日の体制で支えてまいります。
たいようさんさん在宅クリニック
〒570-0079 大阪府守口市金下町2-2-13 徳高ビル1F
※夜間・休日の緊急連絡および臨時往診は、原則として当院で訪問診療を受けている患者さんが対象です。新規の訪問診療に関するご相談は、事務受付時間内にお問い合わせください。
執筆・監修:白 成栽
たいようさんさん在宅クリニック院長/医師・医学博士

