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【ご家族・ケアマネ必見】胃の手術から数年後の落とし穴。歩行障害と重い貧血を防ぐ訪問診療|守口市・門真市

守口市・門真市エリアを中心に訪問診療(在宅医療)を行っている、たいようさんさん在宅クリニックです。

今回は、当院の訪問診療でも実際に経験することの多い「過去に胃の手術(胃切除)を受けた方が、絶対に知っておくべき後遺症」についてお話しします。

「胃を切ったのはもう10年も前のことだから、今はすっかり治っている」 「最近、足がもつれてフラフラするけれど、ただの老化だろう」

もし、担当されているご利用者様やご家族にこのような方がいらっしゃったら、少し注意が必要です。実はその「息切れ」や「足のもつれ」は、老化ではなく「ビタミンB12欠乏」による深刻な貧血や神経障害かもしれません。

適切なタイミングで「メチコバール(ビタミンB12)」の補充さえ行っていれば100%防げる病態ですが、見過ごされて重症化してしまうケースが後を絶ちません。同じような悲劇を繰り返さないために、その原因と対策を解説します。

なぜ胃を切除すると、10年も経ってから歩けなくなるのか?

食事から摂ったビタミンB12を腸で吸収するためには、胃から分泌される「内因子(ないいんし)」という物質が絶対に必要です。胃がんや胃潰瘍などで胃を大きく切除すると、この内因子が失われるため、食事をいくら食べてもビタミンB12を全く吸収できなくなります。

では、なぜ手術の直後ではなく、数年~10年も経ってから発症するのでしょうか?

実は人間の肝臓には、約3〜5年分のビタミンB12が貯蔵されています。そのため、胃を切って吸収ができなくなっても、最初の数年間は肝臓の貯金を使って体が維持されます。しかし、貯金が底をつく「術後5年〜10年」のタイミングで、突然深刻な症状が表面化するという「タイムボカン」のような特徴があるのです。

ただの老化じゃない!ご家族・ケアマネジャー様に気づいてほしい3つのサイン

ビタミンB12は「正常な血液を作る」ことと「神経の働きを保つ」ために不可欠な栄養素です。これが枯渇すると、以下のような深刻な症状(三大症状)を引き起こします。

  1. 極端な顔色の悪さと「重い貧血」(巨赤芽球性貧血) 酸素を運べない質の悪い血液ばかりになり、一般的な鉄欠乏とは違う特殊な貧血になります。
  2. 少し動くだけでの強い息切れ・むくみ(慢性心不全) 重度の貧血が長期間放置されると、心臓が無理をして血液を送り出そうとするため、最終的に心臓がへばって心不全を起こします。
  3. 足がもつれる・まっすぐ歩けない(亜急性連合性脊髄変性症) 脊髄の神経が破壊され、「足の裏に紙が張り付いたような違和感」「よく躓く」といった歩行障害が起こります。これをただの「筋力低下」や「認知症の始まり」と勘違いしてはいけません。

定期的な「メチコバール補充」で100%防げる悲劇

これらの恐ろしい症状は、決して避けられないものではありません。 不足しているビタミンB12(メチコバールなど)を、注射や高用量内服で定期的に補充すれば、貧血や心不全は劇的に改善しますし、神経障害の進行も食い止めることができます。

一番の悲劇は、「昔の手術のことだから」と見過ごされ、メチコバールの補充もされないまま長期間放置されてしまうことです。神経のダメージが進行しきってしまうと、ビタミンを補充しても歩行障害が後遺症として残ってしまう可能性があります。

守口市・門真市の訪問診療なら「たいようさんさん在宅クリニック」へ

過去に胃の手術歴があり、「最近どうも息切れがひどい」「足元がおぼつかない」といったご利用者様がいらっしゃいましたら、ぜひお早めにご相談ください。

当院の訪問診療では、ご自宅に居ながら定期的な血液検査(貧血やビタミンB12のチェック)や、必要に応じた注射・点滴治療を行うことが可能です。通院が難しくなった方でも、質の高い医療を継続することで、防げる重症化を未然に防ぎます。

守口市・門真市周辺で在宅医療をお探しの患者様・ご家族様、そして地域を支えるケアマネジャーの皆様、いつでもお気軽にたいようさんさん在宅クリニックへお問い合わせください。地域医療のハブとして、皆様の安心な在宅療養をサポートいたします。

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