つらい咳で眠れない。咳喘息、アレルギーの話
この季節、鼻水やくしゃみが止まらず、風邪かな?と思われる方も多いと思います。
実際、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザも流行りだしてはいますが、ブタクサやイネによる花粉症もかなり出てきています。発熱がなく、目がかゆい、喉がイガイガするなどの症状がある方はアレルギーの可能性が高いので注意が必要です。
アレルギーは発症しているにも関わらず、自分がそうだと気が付かないこともよくあります。私自身も大学生時代に花粉症を発症しましたが、最初は季節の変わり目の風邪かと思っていました。薬をちゃんと飲んで治療を開始できたのは医師になってからの話です。医学を勉強している医学生でもそうした勘違いをするくらいですから、実はアレルギーの自覚症状が無い方はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。実際にご高齢の方などで花粉症はないとおっしゃる方で、アレルギーの検査をすると非常に高い数値が出るなんてこともよくあります。
アレルギー反応は階段状に積み重なるので治療せずに置いておくと反応が段々ひどくなり、夜も眠れないくらいしつこい咳が続いたり、鼻が詰まって息がしにくくなったり、それによって脳に酸素が足りなくなり、頭痛が出たりなど、日常生活に支障をきたすような深刻な状態になることもあります。最近では眠くならずに治療できる薬もたくさん出ていますし、しばらく治療して反応が落ち着けば薬を飲まずとも大丈夫になることもあるので、まずはひどくならないうちに治療を開始することをおすすめいたします。
一方、薬を飲んでいても症状が良くならない場合は、ビタミンD不足が関係しているケースもあります。ビタミンDについてはまたの機会に詳しく書きたいと思いますが、実に日本人の95%がビタミンD不足とされています。ビタミンDはアトピーやアレルギー、風邪や肺炎予防などにも関連している重要な栄養素であり、日光を浴びることで体内で合成されます。しかしながらあまり日差しを浴びなくなった現代人では不足しやすく、特に日照時間の短い冬場は更に不足しがちではありますので、当院ではサプリなどで補充することを推奨しています。時折患者さんからどんなサプリを飲んだら良いかご相談をいただきますが、当院では医師が責任を持って推奨するドクターズサプリの提案もさせていただいています。
詳しくはクリニックまでご相談ください。