訪問診療
「かかりつけ医」がいるという安心
~在宅医療の現場から伝えたいこと~
最近、当院が訪問した患者さんのお話です。
救急搬送され、病院で命を取り留めたあと、退院されたばかりの方でした。
病院では「倒れた原因」となった病気——たとえば消化器の疾患や認知症——の治療はしてくれますが、実はその方には糖尿病、高血圧、整形外科的な問題、眼科疾患、心臓の病気と、いくつもの持病があったのです。
けれども、すべての診療科を横断的に見てくれる“主治医”はいませんでした。
私たちは、患者さんのご家族と相談し、各科の診療情報をすべて取り寄せ、在宅主治医として包括的にフォローする体制を整えました。お薬の調整、今後の生活の見通し、予防すべきリスク…そうした情報を一元的に管理し、患者さんが安心して日常を過ごせるようお手伝いしています。
「主治医不在」で起こりうること
現代では専門医が細分化され、多くの方が複数の医療機関にかかっています。
しかし――
- 体調が悪くなったとき、どこに行けばいいかわからない
- 医療機関同士が情報を共有していない
- 本人の価値観や希望が誰にも伝わっていない
このようなことが起きてしまうのです。
かかりつけ医=あなたの人生を支える医師
私たちが提供する在宅医療では、身体のすべての面だけでなく、患者さんの人生観や価値観にも寄り添った医療を大切にしています。
- いざという時、どこに相談すればいいか明確
- 普段の変化に気づけるから、早めの対処ができる
- 救急搬送や希望しない延命治療を避けることも可能
「自分らしい生き方を、最後まで」
そんな思いを支えるために、“主治医”という存在が大切なのです。
今こそ「主治医」を持つという選択を
健康なうちから、困ったときにすぐ相談できる「かかりつけ医」を持つことは、
将来への一番の備えです。
「最近、体調が不安定で…」
「いろんな病院にかかっているけど、誰に相談すればいいのかわからない」
そんな方は、どうぞ一度ご相談ください。
たいようさんさん在宅クリニックでは、医療だけでなく“安心”をご提供します。