ACPについて
ACPという言葉をご存知でしょうか?
Advance Care Planningの略でACPと言いますが、日本語でいうと「終活」ともいえるでしょうか。
ACP(Advance Care Planning)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことです。(日本医師会HPより)
その判断に当たっては、医学的妥当性だけではなく、ACPの実践に努めることによって、本人の人生観・価値観を含めその意思を十分に尊重し、本人の最善の利益注 7 が確保されるように行われなければならない。(◆人生の最終段階における医療・ケアに関するガイドライン:令和2年5月より)
延命治療を希望するかどうか、最後は病院がいいか自宅がいいかなど、本人の希望を普段から聞いておいて、本人の希望に寄り添う形での対応ができるようにします。もちろん、どちらが正解ということはなく、またご本人の気持ちも揺れ動くので、当院ではしっかり希望や不安な点などをお伺いした上で、適切な医学的助言を行い、悔いのない選択ができるようにサポートしています。
状態が悪くなれば自分での判断が難しくなるのである程度落ち着いて判断できるうちから本人の希望やお気持ちを聞いておいて対応できるようにしています。もちろん、いつでも希望を変えることはできます。
最後まで自宅で過ごしたいと思っている方は多くいらっしゃいますが、その中には家族に介護負担や迷惑をかけたくない、急変したときの対応が不安などの理由で自宅にいられなくなる方もたくさんいらっしゃいます。当院ではなるべく家族の介護負担が大きくならないように、ケアマネジャーや訪問看護、ヘルパーなど介護関係者としっかり情報交換をし、万全のサポート体制を構築したり、急変時にも落ち着いて対応できるような事前対応、必要時指示を出しておくようにしています。自宅で最後まで過ごしたい方の希望を叶えられるように全力でサポートします。