【認知症の夜間不眠・興奮が改善した在宅医療の一例】
認知症のある方で、夜になると興奮したり、何度もトイレに行きたがったりして眠れなくなることは珍しくありません。ご家族の介護負担が大きく、在宅での生活を続けるうえで大きな悩みとなる症状です。
たいようさんさん在宅クリニックは、守口市を中心に、門真市・大阪市旭区・鶴見区など周辺エリアへ訪問診療を行っています。本記事では、実際にあった夜間不眠・興奮の改善例をご紹介します。
認知症の夜間不眠・興奮が起きる理由
認知症の方に見られる夜間不眠や興奮は、さまざまな要因が絡んでいます。
・昼夜逆転
・認知症の進行
・内服薬の副作用
・尿意や頻尿
・不安や環境変化
・日中の活動量不足
・せん妄(急性の意識障害)
特に、日中眠ってしまい夜に覚醒する「昼夜逆転」は、家庭での介護者の負担を大きくする原因となります。
在宅でできる夜間不眠の対策
ご自宅で取り組める対策には以下のようなものがあります。
・日中の活動量を増やし、昼の覚醒を促す
・夕方以降の昼寝を控える
・寝室の照明・温度・音などの環境調整
・排尿コントロール(膀胱炎の有無、頻尿症状の評価)
・内服薬の副作用確認
・夕食の時間・水分摂取の見直し
これらの対策を組み合わせることで、夜間の睡眠リズムが整うことがあります。
当院が行っているアプローチ(内服調整・生活リズムの改善)
当院では、睡眠薬による過度な鎮静ではなく、「自然な睡眠リズムを取り戻す」ことを重視しています。
以下のような内服調整を行うことが多くあります。
・メラトニンで自然に体内時計を整える
・認知症悪化やせん妄のリスクが少ない睡眠薬への変更
・泌尿器症状に対する適切な薬物治療
・認知症薬の副作用が疑われる場合は薬剤変更(例:ドネペジル → メマンチン)
特に睡眠薬は種類によっては
・せん妄
・転倒
・翌朝のふらつき
を引き起こすことがあるため、慎重に選択します。
生活面でも、日中の覚醒・散歩・デイサービス参加の調整などを行い、夜間の自然な眠気を促します。
守口市での症例紹介:夜間不眠が改善したケース
守口市在住の認知症の方で、夜間の興奮・不眠が強く、ご家族がほぼ眠れない状況が続いていました。トイレに何度も行くため、家族の呼び出しが頻回で、日常生活に大きな影響が出ていました。
診察と内服確認を行うと、認知症の薬で興奮が出やすいドネペジルが処方されていました。そこで薬剤を中止し、メマンチンに変更。加えて、泌尿器症状に対する内服調整を行い、睡眠薬はラメルテオンやデエビゴなど、認知症を悪化させにくいものへ切り替えました。
これらの調整により、数週間で夜間の興奮が落ち着き、しっかり眠れる日が増えました。現在ではデイサービスにも入浴目的で通えるようになり、ご家族の負担も大幅に軽減しました。
※本症例は一例であり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。
在宅医療をご検討の方へ
認知症の夜間不眠・興奮は、ご家族だけで対応しようとすると限界があります。適切な内服調整や生活環境の見直しを行うことで、改善が期待できるケースも多くあります。
たいようさんさん在宅クリニック(守口市金下町2-2-13)は、守口市・門真市・大阪市旭区・鶴見区など周辺エリアで訪問診療を行っています。夜間不眠や認知症症状でお困りの方は、まずは一度ご相談ください。
電話:06-4250-9233
当院ホームページのお問い合わせフォームからも受け付けています。
ご本人・ご家族・ケアマネジャーさまからのご相談を広くお受けしています。
