体力低下と多汗症に補中益気湯が奏功した一例
腰椎圧迫骨折後に「体力が戻らない」「汗が止まらない」
腰椎圧迫骨折をきっかけに体力が落ち、倦怠感が強くなり、
「ゴミ捨てにも自分で行けなくなってしまった」という方のご相談を受けました。
訪問診療の初診時に血液検査を行ったところ、高カルシウム血症を認めました。
腎不全がある方は、もともとカルシウム値が高くなりやすく、
さらに骨粗鬆症の治療薬などを飲んでいると、
知らないうちにカルシウムが上がりすぎてしまうことがあります。
まずは安全のため、内服薬を見直し、カルシウム値が上がりにくいように調整しました。
体力低下・多汗の裏にあるものと、薬の見直し
この方は、初診の時から「汗をたくさんかく」という訴えがありました。
甲状腺機能などの検査を含めて、原因となりそうな病気がないかを一つずつ確認しましたが、
検査結果としては大きな異常は見られませんでした。
一方で、日常生活では
・少し動いただけでぐったりしてしまう
・夜もなんとなく寝つきが悪い
・食欲もあまりない
といった「体力の落ちた状態」が続いていました。
こうした場合、薬の飲み合わせだけでなく、
「その方の体力や自律神経のバランス」に目を向けて調整していくことも大切です。
在宅医療での漢方の活用 補中益気湯という選択
そこで、この方には体力低下や疲れやすさ、多汗に用いられることの多い漢方薬
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を処方しました。
補中益気湯は、
・疲れやすい、だるい
・食欲が落ちている
・汗をかきやすい
といった状態に対して使われることが多い漢方です。
内服を続けていただいたところ、
・汗が前よりも落ち着いた
・食欲が出てきた
・ゴミ捨てにもまた自分で行けるようになった
と、少しずつ日常生活の中で「できること」が増えてきました。
ご本人からも「前よりずっと調子が良い」と笑顔でお話しいただけるようになりました。
病気だけでなく「その人の生活」を診る在宅医療
在宅医療で大切なのは、病名だけを見るのではなく、
「その人の生活がどれだけ楽になったか」「その人らしい時間が戻ってきたか」という視点です。
今回のように、
・血液検査で見つかった高カルシウム血症への対応(薬の調整)
・体力低下や多汗に対する漢方の活用
を組み合わせることで、「ゴミ捨てに行けない状態」から
「また自分のことを自分でできる状態」へと近づけることができました。
たいようさんさん在宅クリニックでは、
病気を治すことだけをゴールにするのではなく、
元気に、自分らしい人生を続けていただくことを目指して診療を行っています。
守口市周辺で在宅医療・漢方相談をご希望の方へ
当院は、守口市金下町の「たいようさんさん在宅クリニック」を拠点に、
守口市を中心として、門真市・大阪市旭区・鶴見区など周辺エリアに訪問しています。
・腰椎圧迫骨折後に体力が戻らない
・汗が多くてつらい
・通院が難しく、自宅での診察を希望している
といったお悩みがありましたら、どうぞ一度ご相談ください。
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ご本人はもちろん、ご家族やケアマネジャーさんからのご相談もお受けしています。
